ニューヨークにはいろんな人種がいる。
いろんな人種がいるイコール、それだけカルチャーもさまざま。
ニューヨークにいると、今まで聞いたこともなかったような驚きのカルチャーに出くわすことが度々ある。今回は、そんな「異国の食文化」についてのお話を一つしてみようと思う!
アメリカでは知ってて当たり前?『ハラル』とは、、!?
ハラル
あなたは『HALAL(ハラル)』という言葉を聞いたことはあるだろうか?
ニューヨークの街を歩いていると、この『ハラル』という言葉が書いてあるレストランやベンダーがそこら中にある。
ニューヨークでは主に上の写真のような路上のベンダー(屋台みたいなもの)でよく見られる。
ニューヨークに来たばかりの頃は、このハラルが何を意味するのかまったくもって分からなかったのだが、トルコ出身の方と話す機会があった際に、彼が『僕はハラルレストランで働いているよ。』と言っていて、そのときはてっきり(ハラルとは)日本食やイタリアンなどといった料理の種類だと思っていた。(笑)
ハラルとは?
『ハラル』というのは、イスラム教の決まりで、アラビア語で『許されている』という意味。
イスラム教は口に入れて良いものとダメなものがかなり細かく決められており、ハラルフードとは(イスラム教の決まりで)口に入れることが許されている食べ物、ということ。
つまり、イスラム教徒が食べてOKな食べ物、ということ。
例を挙げるてみると例えば、豚肉やアルコール類はNG。
そしてハラルで一番興味深いのが、
『イスラムの教えに沿った方法で加工されたお肉』でないと食べてはいけない。ということ。
この『教えに沿った加工法』とは?動物をストレスなく処理すること。
ほかの動物が処理されているところを見せない、など、動物がパニックを起こさないように注意した加工法のこと。
ちなみに日本で加工されているお肉は基本的にはそういった加工法には当てはまらないので、イスラム教の人々は日本ではお肉は食べることができない。
お肉が入っていなくても炒める油や調味料に何が入っているか分からないのでこれもうかつに食べることができないのだ。
しかし最近は、『ハラル』のレストランも日本でちらほら出来てきているらしい!
ポーク
イスラム教で豚肉は不浄のものとされているので食べてはいけないものとされているようだ。
こと豚肉についてはかなり厳しいらしく、豚肉のエキスが入っているものも禁止されているよう。
以前に私の彼女がイスラム教徒の人とシェアをしていた際に、その方の家で夜ご飯に豚肉の生姜焼きを作ろうとしたところ、その家で「豚肉料理はダメー!」と言われたらしい。(笑)
まだアメリカに来たての頃で、彼らの食文化がそんなに厳しいものとは知らず、「食べたことないの?美味しいから私の一口あげるよ。どうぞ。」と差し出したがもちろん断られたそうだ。
イスラム教の方々に豚肉を差し出すとは・・文化を知らないというのは本当に怖い。(笑)
おわりに
今回はイスラム教の『ハラル』のルールについてシェアしてみた。
こう聞くとかなり大変そうだと感じてしまうが、ハラルフードは身体にめちゃくちゃ良いのでイスラム教でない方にもおすすめする。
日本では他の国に比べてそこまで宗教が浸透していないため不思議に思うかもしれないが、世界中には本当にいろんな宗教があり決まりごとも多い。
私たちの当たり前が必ずしも当たり前ではないこともあるので、知らないうちに自分の価値観を相手に押し付けないよう注意が必要だなと、アメリカに住んでいると感じる。
それではまた次回!!!リアルなニューヨーク生活は続く!!