「もうすぐクリスマス!」12月も半ばになると幾度となく耳にするこの短い言葉には、時代を超越した永遠のワクワク感が凝縮されている!と言ったら言い過ぎだろうか?
誰もが楽しみにしているホリデーシーズン、でももしかしてアメリカと日本では何か違いがあるのかな?そんなちょっとした疑問を持っている方のために、今回は、ニューヨーク在住9年目となる日本人である私自身の経験をもとに、ニューヨークと日本のクリスマス当日の過ごし方の違いについてまとめてみた!
ニューヨークと日本のクリスマス当日の過ごし方の違い
ここでアメリカと言わずにニューヨークと日本の違いと言っているのは、アメリカはご存知のとおり広い国なのでもしかしたら当てはまらない州もあるかもしれない、との理由で、私が丸8年過ごしてきた「ニューヨーク」と、私が生まれ育った国「日本」との違いという観点で話を進めていこうと思う。
日本におけるクリスマス
まず、日本でのクリスマスというと、まっ先に思い浮かぶフレーズが「恋人たちのクリスマス」とか「カップルで見たい夜景」とか、「山下達郎」「クリスマスに一人(泣)」みたいになにかと「恋人」たちのものという印象で取り扱われることが多いと思う。
私自身は、幼少期に通わされていた近所の幼稚園がたまたまカトリック系だったので、幼い頃から毎週礼拝堂でのお祈りの時間などがあり、クリスマスにはキリスト誕生の寸劇(ちなみに羊飼いの役。。)などをやらされた記憶もあることから、キリスト教というものに慣れていたため、クリスマスとは聖母マリア様がイエズス様を馬小屋でお産みになられた日という認識が幼ながらにあった。
がしかし、成長とともに世の中ではクリスマスとは恋人たちがお互いにプレゼントを贈りあい、「ロマンティックな一夜を過ごす日」というイメージで扱われる様子を肌で感じながら生きてきたように思う。
ニューヨークにおけるクリスマス
対して、ニューヨークにおけるクリスマスだが、私が渡米した時期は12月の上旬だったため、渡米後すぐにニューヨークのクリスマスを経験することとなった。そのときに思ったことが、
「日本とぜんぜんちげぇーじゃん」
ということだった。
何が違っているのか
では、実際にはどんな点が違っていたのか、というと?カンタンに言ってしまえば、
ニューヨークでのクリスマスは宗教的な背景のある「休日」であり、「家族や親族と過ごす日」という点だ。
もちろん、クリスマス前日までのプロセスに関しては、街が派手に飾り付けられてクリスマスソングがいたるところで流れ、という意味ではどちらも似ている部分がある。まぁ、もともと日本の場合はアメリカの文化を輸入したかたちだという前提ではあるが。だがしかし、当日の過ごし方にフォーカスした場合にあきらかな違いがある!
私の体験談
私が渡米を決めかねる前、要は旅行でちょくちょくニューヨークを訪れていた頃(10年以上前)に出会ったハーレム出身の黒人J氏がいるのだが、渡米後は私を家族の一員としてトリートしてくれている。よほどのことがない限りは、私は毎年サンクスギビン
グとこのクリスマスは彼の母親「ハーレムのマザー」の家を訪れている。
そこで、質素に家族で過ごし、マザーが作ってくれたソウルフードをご馳走になって、年老いたマザーに気持ばかりのお小遣いを手渡して帰るというかんじ。もちろん食事の前に皆でのお祈りは欠かさない。
おわりに
以上のようなかんじで、私の経験をもとに実際の肌感覚での「ニューヨークと日本とのクリスマス当日の過ごし方の違い」についてまとめてみた。恋人と二人で素敵なレストランで食事をして、プレゼントを渡して、その後は、、、という日本のクリスマス事情に相反して、ニューヨークでは皆が家族と過ごしたいのでそもそもレストランすらも閉まっている状態(笑)。
どちらが良いとかそういうことではなく、その国民性や気質に合った過ごし方をすれば良いと私は思うし、何よりこういった行事があることで経済が潤うことがとても大事なことだと考えている。これからニューヨークを訪れてクリスマスを過ごす方にとっては、掛け替えのない素晴らしい時間を過ごすことが出来る季節だと思うので、くれぐれも体調管理やスリやひったくりなどには注意していただきたい!
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それではまた次回!!!
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