前回は、ニューヨークでの私のお仕事の一部を紹介させていただいたが、今日は、マンハッタンのアップタウンに位置する「ハーレム」というエリアに用があって行ってきたので、あまり馴染みのない方のために紹介してみようと思う。
いま現在、私が最も仕事を多くいただいている方の一人にD氏がいる。そのD氏が住まわれているのがこのハーレム。今日は、小切手の受け取りと今後のスケジュールの確認が目的で、自宅のあるクイーンズからはるばるハーレムまで行ってきたというわけだ。
NYブラック・カルチャーの中心地「ハーレム」
Dトレインを使う
ニューヨークの地下鉄は、アルファベットと番号、それから色分けされているのでとてもシンプルだ。ハーレムと呼ばれるエリアは大きく分けるとウェスト、真ん中、イーストと向かう場所によって使う電車を使い分けた方がいいのだが、今回はウェスト側へ行くため上の写真のオレンジ色のDトレインを使った。125丁目の駅へは他にもB、それから青色のラインAかCでも行くことができる。
125丁目 アポロシアター
125丁目の駅で降りると、毎週水曜日の「アアチュア・ナイト」でお馴染みの「アポロ・シアター」のあるメイン通りに出る。写真は全て今日撮って載せているので、リアルな今日のハーレムと認識していただいて問題はない。
ハーレムの人種比率
ブラック・カルチャーの中心地として歴史の深いエリアなので、当然ながらアフリカ系の黒人が多いが、並んでスパニッシュ、最近ではもう少し西側のエリアに白人が多くなってきたように思う。私も3年ほど前までこのアポロシアターから徒歩8分ほどのアパートメントに約2年間住んでいたので、とても馴染みがある。まぁ賑やかなエリアだ。
アダム・クレイトン・ビル
アポロから1ブロック歩いた場所に「アダム・クレイトン・パウエルJr. ステイト・オフィス・ビルディング」という長い名前の高いビルがあり、その横の「H&M」という洋服屋さんの壁にこの有名な?壁画がある。
けっして広くはないエリア
ハーレムは名前こそ世界へ知れ渡っているが、実際にはそんなに広いエリアではない。よくブルックリン対ハーレムみたいな比較があったりするが、ブルックリンという広大な1区に対してハーレムというアップタウンの1エリアとを比較するのはフェアではないと常々思うのだが、逆を言えばそれだけこの狭いハーレムから才能のある人間が輩出していることの証だろう。
たくさんの教会
それから、忘れてはいけないのが教会だ。そう、ハーレムと言えばゴスペルのメッカである。下の写真はエフェソス・セブンスデー・アドベンティストという長〜い名前のプロテスタント系の教会。ここで日曜日にゴスペルが聴けるかどうかは定かではないが、ゴスペルで有名な教会としては115丁目にあるアビシニアン・バプティスト教会や、124丁目にあるグレーター・レフュージ・テンプル教会などが挙げられる。
おわりに
このように古い黒人文化と現代社会が共存しているのが「ハーレム」。あなたがもし、ゴスペルやニューヨークの黒人文化に興味があるのであれば、この聖地を一生に一度は訪れておきたいところだ!
次回は、ハーレムとは真逆のブルックリンの一角を紹介してみようと思う。それではまた次回!!!
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